こんばんは。

今回は月に1度の鎌ヶ谷記事です。8月まであと45分というギリギリでの更新となってしまいました。

テーマは「育成選手について」。

05年に始まった育成選手制度ですが、日本ハムはそれから10年以上頑なに指名してきませんでした。

厳密にいえば05年の育成ドラフトで1人、指名の約束をしていたんですけどね。諸事情により指名出来ず。

しかし、18年オフに育成ドラフトで海老原一佳選手を指名。自由契約の森本龍弥選手とも契約を結び直しました。

台湾の報道によると元読売のリャオ・レンレイ投手にもオファーしていたそうですし。西武が支配下登録で獲得しましたが。

そして、昨オフは森本選手が退団したものの育成ドラフトで3選手を指名。更に髙山投手と高濱選手とも育成契約したため6人まで増えています。

既に高濱選手が支配下登録されましたが、彼も含めて開幕時に育成選手だった6人について書こうと思いますよ。


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◆◆ PITCHER ◆◆

【113】長谷川凌汰

高校・大学と主戦投手ではなくそれほど注目されていませんでしたが、18年に入団した独立L新潟でその才能が開花した右腕。

1年目は中継ぎからスタートして後半に先発ローテ入り。10月のオリックス戦では153キロを計測するも無念の指名漏れ。

しかし、翌年に11勝1敗/防御率2.05と先発で文句なしの成績を残し育成ドラフト3巡目での指名を勝ち取りました。

春季キャンプ&オープン戦期間で積極的に起用され、首脳陣からも「将来のクローザー候補」と高い評価を受けていたものの…

突如パッタリと音沙汰がなくなり二軍の初登板は開幕から1ヶ月近く経った7/12でした。おそらく小さな故障をしていたんでしょう。

現時点での成績は4登板/3.2回で防御率14.73。2登板目にクローザーとして9回起用されるも、0.2回で4失点を喫したのが響いています。

188cm/98kgと立派な体格でフォーシームはコンスタントに140キロ後半を計測しており、決め球のスプリットも有りとカタログスペックはかなり魅力的。

本人も以前に課題として挙げていましたが、フォーシーム&スプリットに次ぐサードピッチをどうするかが鍵になるでしょう。

既存のスライダーやカーブをカウント球として使えるレベルに磨くのか、それともカッターやチェンジアップを習得するのか。

増井投手がFA・鍵谷投手がトレード・白村投手が野手転向・田中豊投手が自由契約などなど、速球派リリーバーが相次いで抜けましたからね。

先日二軍で復帰した192cmと同じく長身の速球派右腕・石川直投手と一軍で"ツインタワー"を結成して貰いたいものです。

【148】髙山優希

「大阪桐蔭のエースでMax150キロの大型左腕」という触れ込みで16年ドラフト5巡目指名を受け入団するも、プロ入りと同時に投球フォーム探しの旅へ出ました。

かつては"変則フォーム"なんて域では収まらない、ギッタンバッコンなフォームから130キロ前後のボールを投げていましたよね。

ただキャリアを重ねるごとにスムーズな動きになっており、今季は先入観がなければ「なんか違和感あるフォームだな」くらいに。

球速も130キロ後半から140キロ超を計測出来る様になりました、球速だけで言えば現在一軍にいる宮西&堀&福田投手とそれほど変わりません。

ただ、ここまで4登板/3.1回で防御率13.50。WHIPが3.00ですから「毎試合満塁にピンチにする計算」というなかなか凄い数字に。

サンプルが少なさ過ぎるので参考にはなりませんが、戦力外からの育成契約は1年更新。今季は短縮シーズンなので悠長な事は言ってられません。

4年目にしてようやくプロの土俵に立った感がありますが、何を武器にして打者を打ち取るのか。"高山優希の投球スタイル"というのを示したいです。


◆◆ FIELDER ◆◆

【111】宮田輝星

走力という分かりやすい武器があるので、1年目から出場機会を与えられると予想していたんですがここまでは7試合のみ。

打撃では13打席で四球を2つ選びつつ、三振を1つしか喫していないのは評価出来ます。打率も.300と見栄えが良いですし。

コンタクト能力はありそうですが、3安打は全て単打。映像を見ても「どうやっても一軍の球場で柵越えは無いな」というスイングをしています。

「追い込まれたらポイント近くしてファールで逃げつつ~」という、要は中島選手と同じ打撃スタイルなんですがこれをどう見るか。

中島選手はSSというプレミアムポジションを平均以上で守れるからこそで、OFのレギュラーを狙うならもっと打撃のスケールを大きくしたいところ。

ただ、今のスタイルを磨いた方が支配下登録&一軍定着は近いでしょうね。育成枠から一軍戦力になれるだけで大成功な訳ですし、それで問題無いかと。

同じく育成ドラフト出身の俊足OF、松本哲也選手(元読売)や岡田幸文選手(元ロッテ)もOPS.700超のシーズンはありません。

昔は石本努選手だったり、紺田敏正選手だったり、工藤隆人選手だったり、村田和哉選手だったり、この手のOFは多かったんですが最近はメッキリでした。

こういうベンチプレーヤーを本ドラフト(支配下)ではなく育成ドラフトから供給出来る様になればチームとして大きいですね。

【112】樋口龍之介

ここまで主に3番で起用され打率.433/出塁率.534/長打率.800は全てリーグトップと傑出した成績を残している26歳のオールドルーキー。

長打率からも窺い知れますが、コツコツ短打を積み重ねている訳ではありません。7二塁打はリーグ1位・5本塁打はリーグ3位です。

少し前まではBB/Kは平凡な数字だったんですが、最近は相手バッテリーに警戒されているのか急上昇して0.77と優秀な数字に。

OPSは全盛期のバリー・ボンズ選手ばりの1.334です。直ぐにでも支配下登録&一軍登録して欲しいところではありますが…

まだ彼は73打席しか立っていません。調子が落ちてきた時に彼がどういう対応をするのかを確認したいんでしょうね。

一方の守備では2B/3B中心に守っています。肩は強いですし守備範囲も狭くは無いので、直ぐにとは言いませんが一軍でも及第点には到達出来るかと。

また、1Bでも出場しているのは今後の事を考えると間違いなくプラス。今は明らかに不慣れでミスもありますが、無難に守れれば一軍での出場機会を増やせます

以前に宮崎敏郎選手(DeNA)と比較しましたがレギュラー取りも充分有り得ますが、少なくとも稲田直人選手の様な使い勝手の良い選手にはなれそう。

【144】海老原一佳

昨季はチーム初の育成ドラフト出身選手として69試合/259打席で起用され、打率.235/11HR/OPS.751とまずまずの活躍を見せました。

そして迎えた勝負の2年目はここまで僅か45打席でリーグトップの6HRを放ち、規定未到達ながら打率.389/OPS1.456と素晴らしい成績。

昨季はBB/Kが0.17とストライクゾーンの管理に大きな課題がありましたが、警戒されている事もあってか今季のBB/Kは1.33と文字通り桁が違います。

ここまでスタメンは全てLFでの起用。OFは淺間&万波選手を筆頭に起用したい選手が多いのでどうしても出場機会が抑えられてしまうのがネック。

189cmと長身なので1Bが出来れば単純に二軍で出場機会を増やせますし、一軍から呼ばれた際もLF専門では起用しづらいですから。

「代打要員→右投手用のプラトーン要員」「プラトーン要員→レギュラー」と段階を踏む訳ですが、2つ目よりも1つ目の方がハードルは高いですよね。

1打席勝負で常に出塁するのは難しいですが、凡退の中でもどれだけ光るものを見せられるか。なので"三振減&四球増"は大きいと思います。

【162】高濱祐仁
横浜高では1年時から淺間選手と"AT砲"として鳴らし、高卒3年目の17年シーズンに打率.295/OPS.814で首位打者となった元プロスペクト。

しかし18-19年シーズンに突如まったく打てなくなると、守備でも肩の故障で3Bから2Bにコンバート。昨オフに育成契約へ切り替えました。

それでも春季キャンプではタピックスタジアム名護の初HRを放つと、二軍では5試合で8安打(4二塁打)と乱れ打ちして打率.444/OPS1.121を記録。

元々1-3年目で理想的な成長曲線を描いていただけに、軌道に乗れば二軍では無双出来ると思っていましたが…ここまでは予想していませんでした。

野村選手が骨折した事もあって今月8日に支配下&一軍登録。出場試合数は現時点で7試合に留まっていますが、一軍に食らい付いています。

15打席で3単打/5三振/1四球と持ち味を発揮しているとは言えないものの、犠打をキッチリ決めている(守備妨害はご愛敬)のが意外でしたね。

今後の見通しで言うと、肩の故障で3Bが厳しいならSS/CFはもちろんRFも厳しいでしょう。現在の1B/2Bに加えられそうなのはLFくらい。

中距離打者の彼が1B/LFという打撃のポジションを勝ち取る為には、近藤選手や中村晃選手(Sh)レベルの精度が必要となります。

となると、「そこそこ打てる2Bで1B守備固めでも使える」という明石健志&川島慶三選手(Sh)の様な役割がベターでしょうか。


以上です。

ここまでは投手2人がピリッとせず、逆に野手陣は好成績(特に後ろ3人)を残しています。

個人的には育成枠からバリバリのレギュラーが出る事は、期待するもののあまり想定していません。12球団が本指名をスルーしている訳ですし。 

しかし、まだ運用2シーズン目の約1ヶ月ですがリリーバーベンチプレーヤーを供給する事は充分出来そうですよね。

今のチームの課題は「選手層の薄さ」なので、ここから1年に1人ペースでも一軍戦力になれば非常に大きい事だと思います。

現に育成ドラフトで指名しているのは、一芸タイプの大学生1人25歳前後の独立リーガー3人とシーリング(伸びシロ)よりもフロアー(完成度)重視ですし。

いつ高校生を解禁するのか(orしないのか)も含め、今後の動きを注視していきたいです。


それでは、また。